6月25日、テニスのウィンブルドン選手権観戦に行きました。この選手権のチケット、事前に入手するのはなかなか難しいのですが、17時以降のみ入場可能なものが当日売りに出され、それであれば並べば何とか手に入り観られるとのこと。日没、つまり22時頃まで試合は続けられるので、十分数時間は楽しめるはずで、しかもチケットたった1枚14£。少し早めに出勤して半ば強制的に業務を終わらせ、終業時間17時を迎えるか迎えないかというタイミングでオフィスを飛び出し、一目散にウィンブルドンを目指したのでした。
ウィンブルドンには18時前頃に到着したのですが、僕と同じような行動をとった人が五万といたようで、入場ゲートまで既に長蛇の列が出来上がっていました。ただ、いつもだと列の長さにげんなりしてしまうところが、気持ちが良い芝生の上で並ばされるものだから、待たされているのも不思議とあまり苦になりません。皆思い思いにしゃがみこんだり寝そべったり。中には準備良く、ワインやビール、グラスを持参してプチ宴会を開いている人も見られました。並ぶのも本当に気の持ちようです。何はともあれ、結局入場できたのは19時過ぎでした。
さて、ようやく入場した後、ゲート前の対戦カードが掲載されているボードに目をやると、残念なことにもうこの日の大半の試合が終わってしまっていました。ワンサイドのストレートゲームが多く、どうやら試合がどんどん消化されてしまっていたようです。特にこの日の目玉は、男子シングルス第3シードのイギリス人選手Andy Murray(アンディ・マレー)の一戦だったのですが、見逃してしまいました。6-2 7-5 6-3のストレートだったようです。
ということで、もう試合は終わってしまっていましたが、まずはセンターコートに向かいました。これがテレビで何度も目にしたウィンブルドンのセンターコート・・・。アガシが、サンプラスが、グラフが、伊達が、ここでプレーしていたかと思うと、感慨ひとしおでした。中学生の頃、よく深夜にテレビにかじりついて見ていたなあ。
肝心の試合の方は、よく知った選手もいなかったので、まだゲームが続いているコートを少しずつ見て回りました。センターコート、第1コート、第2コートを除けば、聞いてはいたのですが予想していた以上に選手と観客との距離が近く、それこそ選手の息遣いまでよく聞こえてきます。試合終了後には何の違和感もなく選手が横を引き上げていくし、なかなか驚きでした。全日本オープンもこのような感じなのでしょうか。
この写真は、左から、①カザフスタン、Yaroslava Shvedova。女子シングルス47位。②イギリス、Elena Baltacha、Amanda Elliottペア。女子ダブルス641位と290位。③ベラルーシ、Victoria Azarenka。女子ダブルス14位(女子シングルス8位)。特に②のイギリスペアは、可愛くない(失礼!)けれど地元だけあって大声援を受けていました。残念ながら6-0 6-4のストレートで負けていましたが。
うーん、それにしても全然試合を落ち着いて見れませんでした。もっと好カードをゆっくりと見たいので、来年はオークションでもチケット屋を通じてでも、一日通しのものを手配したいと思います。
実にイギリス的な行事でした。